かたちのこと

「かたちをつくりだすときに、
どういうふうに生み出しますか?」

 

そう聞かれることが増えてきたので、

言葉にしてみます。

 

まず、仕事をお願いしてくれた人の

考えかた、想い、言葉、話し言葉、メール言葉、
声質、顔、身振り手振り、佇まい、背丈、服装、身につけているもの、
家族との関係、パートナーやチームとの関係、年齢、伝えたい人たちのこと、
目的、熱量、野望などを観察します。

 

そして僕たちになにが求められているか、

これもとても大切。

 

観察していくと、「こっちではないな」という、
狆探遶瓩瞭が今度は働き始めます。

 

そして、今の社会の状況や、未来のことも予想する。


いま自分が考えられうるあらゆることを総動員します。
背中を押すような、お守りになるような、僕たちからの想いも加えながら。

 

ふさわしいかたちは、

そうすることでわりと必然的にポンと現れます。

 

最近発表された、MOMOSHITEKI NA SHIGOTOのかたちも
そのようにポンと現れました。

 

新しいロゴをつくるということは、当然覚悟があるはずです。

「かっこよくない?」みたいなノリでは通用しない。
かたちはそんなに甘くない。
想いが乗っていないかたちは見ればすぐにバレる。

 

それはロゴだけではなく、かたちとして現すということは
相手の覚悟を受け止められる、こちら側の覚悟も必要だということ。

 

Y

 



 

デザインの背景を言葉にします。

 

 

6月2日(土)から2週間、

長野は安曇野に新しくオープンする

「SHITEKI NA SHIGOTO Gallery」で

デザインとその周辺を言葉にした展示を行います。

 

友人の、グラフィックデザイナーであり詩人でもあるウチダゴウさんから

昨年、スペースを構えることを機にロゴのリニューアルをお願いされたのが

そもそもの始まり。

 

今回、ロゴのお披露目と絡めて、詩人のギャラリーですから

言葉に注目した内容にしたくて、デザインの展示だけではなく

文章を書くことに挑戦しました。

 

先日のAllrightのメルマガには

『普段目にするデザインは、果てない思考や試行錯誤の「結果」。

膨大な時間を費やすその過程で私たちが得てきた

お守りのような言葉や、自分を輪郭づけるような出来事。

ポジティブなことネガティブなこと。

デザインが生まれる背景に流れる日常を言葉にしてみます。

読んだ人はどう感じるんだろうかと少しワクワクしながら。』

 

と書きました。

実はこのメルマガを送ったときには
ほとんどまだ文章はできていなかったけど
メルマガに書いたことが予言かのような内容になりました。

誰かのために!と意気込んで書いたものではなく、

自分とむきあってポツリポツリ。

どんな文章か、少しだけ紹介を。

わたしは形を作らないデザイナー

 

「形がつくれないのはデザイナーではない」

これは長い間わたしの中にあった概念。

でも今わたしは形を作らずデザインをしています。

目に見えるものがデザインであると誤解していた20代のわたしは、

自分の形を作る才能のなさに、

何よりも努力ができない自分自身にほとほと嫌気がさしていました。

父のようにデザインに向き合う胆力もない、

唯のように目が喜ぶかたちや文字を追うエネルギーもない。

目の前が真っ暗になる、いわゆる挫折というものを

Allright Graphicsに参加してはじめて味わった(本当は

どこかで分かっていたけど、ついにごまかせないくらいはっきりしてしまった)。

 

…続きは会場で!

 

 

普段、文章はおろか、

語ることもしてこなかった内容にも触れています。

ぜひゆっくり読んでもらえたら嬉しいです。

 

 

初日のオープニングレセプションでは

高田唯、北條舞、ウチダゴウさんトークと

ゴウさんの詩の朗読もあります。

美味しいご飯とコーヒーも用意していますよ!

 

 

「デザイン会社 Allrightの仕事と言葉」


会期:2018年6月2日(土)〜17日(日)

10:00〜17:00

在廊日:6/2(土)、6/3(日)

閉館日:6/5(火)、6/15(金)

 


会場:
SHITEKI NA SHIGOTO Gallery
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明2186-96
(ご近所のギャラリー・十色屋の看板が目印)

オープニングレセプション
「風が心を揺さぶるとき」

6/2(土)
17:00 開場
17:30〜お食事 by @alps.gohan & @high_five_coffeestand
18:30〜トーク by 高田唯・北條舞・ウチダゴウ
19:45〜朗読 by @uchidago
20:15 終了予定

参加費:3500円

定員:先着20名/申込必須

申込先:してきなしごとまで
info(at)shitekinashigoto.com
お名前・人数・メールアドレスをご記入ください。

 

「2兆円ツアーファイナル」まとめ

 

5/8(火)WWWにて開催された「2兆円ツアーファイナル」

お越し頂いた方々、ありがとうございました。

 

印刷機持ち込んだりプロジェクターを駆使したり歌のおにいさんをやったり

WWWのおしゃれなコンクリ壁に胸毛の写真を貼付けたり…
自分が面白くなることを会場中にこれでもかと詰め込ませていただいた夜でした。

 

あの日に感じたいろいろなことをブログにまとめたいと思っていたけれど

翌日以降も活版の仕事とライブとで寝る時間以外ずっとなにかやってるような状態が続き

文章を書こうという気持ちにならなくて、いまようやく時間がとれたところです。

 

改めていうと、2兆円ツアーファイナルは文句なしに最高だった。

演奏がうまいとか歌がいいとか、そういう表面の部分だけではなくて、(よかったけど!笑)

あの場に居あわせた人にしか分からない目に見えない力が確実にあった。

 

体験を言葉で再現するのは不可能ではありますが

会場へ来れなかった方も、残り香だけでも匂ってもらいたいです。

 

感想まとめ ⇒ https://togetter.com/li/1225855

 

 

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僕は自分の表現はおもしろく突き詰めているつもりだけど

それがお客さんに受け入れられるかどうは全然別の問題だ。

 

他人の気持ちはコントロールできないから、受け取り方は委ねるしかないし

"誰からも面白いと思われない"というシーンも頭の片隅には常に浮かんでいる。

 

とはいえ、受け入れてもらう為だけに表現を作るのは本末転倒だし…。

 

僕にできることは、

ちゃんと自分のやりたいことや面白いと思うことをギュッと詰め込んでおいて

あとはせめてウェルカムの札を掲げたり入り口だけはそこそこ掃除しとくか…というくらい。

 

そこまでやったらもう祈るだけしか残ってない。誰か分かってくれ〜!!!と

 

そうして祈っていたところに300人強のお客さんが集まって

おそらく僕と同じようにあの場を楽しんでくれていた。

その光景は結構、強烈だった。とってもありがたかった。

 

web上でいくら評判を目にしても記憶はすぐに薄れてしまうけど

あの現実のWWWでみんなが感動してくれている姿は脳にまだ焼き付いている。

 

後日に出演した森道市場やいろはフェスタやLotus music & book cafeなどで

観にきてくれた客さんたちが「あの日ほんとよかったですよね」といまだに言ってくれる。

 

ちゃんと受け取ってくれる人が、思ったより沢山居るな!

そういう実感が僕のなかで確かな手応えとして残った夜でした。

今後の活動にも大きく影響していくはずです。

 

そもそも生身のお客さんたちみんなが会場に集まってくれなければ

生まれ得なかったものだと思います。本当にありがとうございました。

 

次も楽しみにしておいてください。

また会いましょう。

 

 

さりげなく付け加えておくと、渋谷WWWは中のスタッフさんたちも本当に優秀で

この規模のイベント初めての僕が仕切るのは不安が多かったのだけれど

各部門のみなさんが過不足なくキビキビと動いてくれて、安心感がすごかった。

 

すんごくいい場所だな、とやってる側としてもすごく思いました。

WWWは7/9にまたバンド編成で折坂悠太さんと共演です。


 

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さいごに、イベントフォトギャラリーをお楽しみください。

写真は2兆円ジャケットも撮ってくれた後藤洋平さんです。
さよなら〜〜〜◎

2兆円ツアーをまわって得た不思議な感覚

これを書いている今は4月の23日。おととい21日に神戸のグッケンハイム邸でMC.sirafuさんのイベント「in da house」に出演したその帰りの、高速を走るバンの中。思えば遠くへきたものだ。誰にも知られずに川崎市の自宅でぽつりぽつりと作りはじめた音楽を詰め込んだ「2兆円」が、いろんな人の手を借りて少しずつ日本中へ広がってきた。ツアーでは長野は松本、愛知は名古屋や安城、群馬は高崎、埼玉は菖蒲町、宮城は仙台と、それらを含めて20本弱のライブをやった。

 

 

 

 

 

 

沢山ライブをすると、同じ曲を何度も何度も歌っていく訳なので、もしかしていずれ飽きるのでは?と思っていたのだけど、不思議なことに2兆円の曲たちは何度やっても面白いどころか、ツアー当初よりもフィット感がずいぶん高まってきたなという感覚すらある。

 

 

レコーディングにあわせて書き下ろしたdisc-A 9曲、これらの歌詞を書く時に特に注意したのは、自分の実感がない借りてきたような言葉や、余計な虚飾みたいなものは極力避けようということだった。知らないことを知らないままに物知り顔で歌うことがすごくイヤだった。そんなのは当たり前のことと思われるかもしれないけど、頭の中って結構適当で、油断するとすぐに知った風なことを書いて字数を埋めようとする。そうした部分は自分で聴いていてもすこしパワーが薄い気がしてしまうし、音源に残したくなかった。とにかくすべて実感をベースに言葉を組み立てた。

 

それでいて、僕の場合は基本的に人を楽しませたくて音楽をやっているので、聞く人がどういう印象を受けるのか、ということももっと意識してみようと考えた。しばらく音響やリズムやアレンジにしか着目していなかった音楽の聴き方を、歌詞の言葉がどうなっているのかという視点にシフトして改めて色んな曲を聴き漁った。いま1年前の自分のノートを遡ってみたら、歌詞を分析する際にいろいろ項目をわけるための覚え書きなどもあったりした(さっきまで忘れてた)。そうやって丁寧に歌詞を聴き込むことは高校生のときにBUMP OF CHICKENの歌詞を全暗記していたとき以来だった。

 

 

そのように、これまで気持ちの赴くまま落書きや日記のようにただ書いていた歌詞を、(それも悪くはなかったんだけど)、今回は意図的にもう一段階踏み込んで書いたので、歌詞の面からみても2兆円の曲たちは自分の中でこれまでにない強度を持たせられたように思っていたのだけど、それがツアーを経てより深く実感することになるというのは予想していなかった。

 

 

誰だって日頃の生活で体も心もいろんなコンディションの揺れがあるし、僕も普通にそう。ただうれしい楽しいだけの時もあれば、とても落ち込んでいるとき・不安な時もあり、それでもやるときはやるぞということで気持ちの土台部分を自分の力で作っていく必要がある。今日これからステージにあがるからといって、心を乱すような・自身をなくすような出来事が起こらない訳では全然ないし、特に体調が芳しくないときは心細いこと、この上ないけれど、そんなときこそ、自分のありたいスタンスを多分に詰め込んだ言葉たちが、歌おうとする僕の姿勢をも、あるべき方向へ立て直してくれている感覚がおこる。

 

僕は昔から、自分の作品であっても、完成した瞬間からそれは自分の手を離れて自立した存在としてそこにあるのだと考えるようにしていたけれど、2兆円の歌たちは単に自立しているというだけではなく、作った僕自身にも「おまえそれでいいのか?」と問うてきて、あ〜そうそうこういう風にやりたかったんだなぁと気付かせてくれている。こんな歌がいてくれてよかったと思う気持ちがわき上がり、それを歌う自分に大変なパワーがみなぎるのを感じるのだ。

 

 

以前にもまして、終わった後に熱を帯びて話しかけてくれるお客さんが増えた。音が・アレンジが・たたずまいが…みんな表面的に着目するところはそれぞれだけれど、きっとそういうみなぎるパワーを感じてくれたんだろうな、と勝手に思っているのでした。

 

 

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さて、そんな2兆円のツアーファイナルがいよいよ2週間後の5/8(火)に迫っています。渋谷WWWにてゲストアクトにスカートをお招きして開催。東郷清丸バンド演奏ではドラムあだち麗三郎さん、ベース池上加奈恵さんという経験豊富で確かな技術、それでいて遊び心の豊かなお二人が音楽的な土台をときにドッシリと、ときにウネウネと自在に作り上げてくれます。そんな音楽に乗ってみたくありませんか!とっても気持ちよいのでほんとうにオススメです。一緒に舞い上がりましょう。待ってます!

 

かなえさんとあだちさん。

 

 

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東郷清丸 「2兆円ツアーファイナル」チケット販売中◎

 

 

[場所]渋谷WWW
[形態]バンド (Ba.池上加奈恵/Dr.あだち麗三郎)
[時間]19:00open/19:30start 
[料金]前売3,000円+1D/当日3,500円+1D
[共演]スカート

チケット購入リンクはコチラ↓

チケットぴあ

ローソンチケット

e+

まってま〜〜〜す◎

 

「2兆円」が世に出ていくちょっと前のこと

僕の1st Album「2兆円」は、昔から僕の音楽を褒め続けてくれていたスカート澤部さんを筆頭に、沢山の方の口コミがきっかけとなって、ラジオでも取り上げていただいたり、全国版の新聞にもレビューが載ったり、ゴッチさんが私設した新人賞APPLE VINEGAR AWARDにノミネートされたり…ありがたいことばかり起きている。それらは僕にとってもまったく予期していなかったラッキーの連続で、ほんとうにありがとうございますと何か起こるたびに感謝している日々だ。

先日告知した5/8(火)渋谷WWWでのツアーファイナルも決まったし、今後もすごくいい流れを作っていけそうで嬉しいな。そう思いながらふとこれまでの歩みを辿ってみたら、何の苦労もなく突然ラッキーが降り掛かってきてる訳でもないな、という気分になった。今日は2兆円が広まって行くちょっと前のエピソードを少し書いてみようと思います。

 

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「2兆円」の発売日は、全国的には2017年の11月22日だけれど、本当はもう少し前に販売が始まっていた。

ジャケットのアートディレクションをしてくれた唯さんの個展「遊泳グラフィック」にて、Allright Music発足のためのコーナーを作ってもらい、会場限定で先行販売を実施したのだ。一ヶ月間の会期は9月19日からだったので、ちょうど半年前。まだ夏といってよいような、半袖でも暑いくらいの時期だったのを覚えている。

 

(展示内容とかはSNSで #遊泳グラフィック を検索すると沢山でてきます。)
※一部写真はG8の公式ツイッターより

 

 

 

僕はその夏、7月から8月にかけて猛スピードで駆け抜けるようにレコーディングをし、ミックスマスタリングを終え、それと併行して印刷物や盤の入稿を済ませ…そういう諸々にわたる実務をうまく切り抜け終えたところで、達成感でいっぱいだった。サウンドもビジュアルも申し分ない。すごく良い物ができた。いい仕事をしたぞ。終わったぞ…!!身体に慢性的に溜まっていた薄い疲労感もすこし誇らしいくらいだった。

 

だが、この満足感というものはすぐに打ち砕かれることとなる。展示スタートとともに先行販売をしてみたものの、売れ行きが芳しくないのだ。8,000人ほどの来場者が予想されていて、展示の中にスペースをしっかり貰っていて、試聴機も置いてあって、すごくいいコンディションのはずなのに、確かにちょいちょい買ってもらってはいるものの、期待したほどには全然売れていかない。

 

焦って会場に行ってみると、僕のCDがあることすら気付いてなさそうに帰っていくお客さんも居て、結構ショックだった。これは眦塚E検嵳訓縫哀薀侫ック」だ。お客さんは唯さんの表現を観にきていて、ところせましとグラフィックが満ちているこの濃密な空間で夢中になっているんだから、名前の知られていない新人の、しかもCDなんて、ハードルが高いのかもな。…まぁ仕方ないか。中身はいいんだからそのうち売れるよ大丈夫。当時はそんな風に思った。ひとまず、今回は気付いてくれた人に感謝していって、そうじゃなかった人はまあまたの機会に気付いてちょうだいね。そう念じながら物販カウンターの後ろの方でひっそりと会場を見守っていた。

 

そんな展示の会期も半ばにさしかかったある日のこと。「目標通り売れないと、そのあとのツアーとか行けないからね。」Allright代表の舞さんにそう通告された。ビックリした。あっそうか!…制作でけっこうお金使ってるし、もともと資金が潤沢にあるわけじゃないし、このCDをちゃんと売って収入を得ないと次の動きもなにも実現しないのか…。”会社の中にレーベルを作って事業としてそれを運営していく”ということの本当の意味を、この時にようやく気付かされた。(遅いな!)

 

その時点で残された時間は1週間くらいしかなかった。もっと買ってもらわないとこの先がない。やれることはすべてやり切らなければ達成はありえないだろうなと覚悟を決めた。行ける日は平日でも会場に行って、人がそこそこ集まったらゲリラ弾き語りミニライブを始めて、物販カウンターではジャケット写真そのままの格好をしながら「このCDもすごくいいんですけど、一緒に買いませんか?」とお客さんに問いかけ続けた。


中身はいいんだから損したなんて思わないはずだという自信はあった。ノリでとか、試聴して良かったからとか、買ってくれる人もちゃんと居てすごく嬉しかったし、反対に、あっ私はいいです〜と断られることも、初めはショックを受けたもののすぐに慣れた。気付かないまま帰られるよりも、「あの人にCD薦められたけどわたしは断った」という記憶を刻んでおくことが絶対に大事なのではないかというポジティブシンキングも獲得し、おれは2兆円薦めマシーンになるのだと言い聞かせながら過ごしたラストデイズだった。遊泳グラフィックにてなんの前情報もなしに2兆円を買っていただいた方々、あらためて、本当にありがとうございました。

 

結果的には、そこまでしても、目標には届かなかった。(なんとかツアーはできた)。目標設定がどうのと慰めることもできたけれど、自分で決めたことが達成できなかったという事実は自分の中に深く刺さった。もっと早いタイミングで同じように動けていれば、出会えた人がもっと居たかもしれない。くっそー。いい作品ができましたということだけでは、広がっていかないのだ。作品をしかるべきところに運んで、いろんな人の耳にどんどんねじ込んでいかないとダメだ。それができない限り、音楽家として仕事して生活を続けていくことはできない、ということを痛感した一ヶ月だった。

 

その反省をふまえて、その後はとにかく会う人会う人すべてに僕がやっていること、2兆円のことなどを紹介するようにし、是非聴いてくださいそしてよかったら感想を下さいと、息をするのと同じような自然さでそういうことを常に差し挟んでいくようになった。とりあえず出会って聴いてもらわないと何も前にすすまないから、作品の良さを信じて広め続けようと。

 

そういう姿勢の変化があった先に、冒頭に述べたようなラッキーの連続が起きた。だからラッキーは無差別じゃないなという気持ちがある。ああ、ちゃんとやればどこかから返ってくるんだなという実感がどんどん立ち上がってくる。僕自身がピュアに楽しんでいれば、そうした目に見えないなにかからの応答が今後も必ず起き続ける。そんな気がするのです…。


さて、5/8(火)の2兆円ツアーファイナルも、そんな話の延長線上にあるわけですけれど、ちょっといっぺん、観てみようかななんて気になってきませんか…??きましたよね。はい、チケットこちらから購入できます☟

 

★5/8(火)「2兆円ツアーファイナル」
[場所]渋谷WWW
[形態]バンド (Ba.池上加奈恵/Dr.あだち麗三郎)
[時間]19:00open/19:30start 
[料金]前売3,000円+1D/当日3,500円+1D
[共演]スカート

 

ゲストアクトは澤部さん率いるスカートだし、レコーディングからとても尽力してくれたDrあだち麗三郎さんとBass池上加奈恵さんに支えられてるバンド編成のサウンドも、ほんとにとっても良いです。身体で感じにきてほしいと思ってます。どうぞよろしくね!!!!

 

 

展示が始まります!

 

こんばんは!今日も寒いですね。展示のお知らせです◎

 

STOCK MEMBERS GALLERY 2018
日時:2月13日(火)〜2月23日(金)
   11:00-19:00 土日祝/休
会場:株式会社竹尾 青山見本帖

 

 

弊社の田代が青山見本帖にて展示に参加します。紙をテーマに収集・編集したコレクションを発表します。

 

初日の夜にはオープニングパーティを開催いたします。オープニングパーティでは寿喜多のみなさまが今回の展示内容をイメージした特別な料理をご用意してくさだる予定です。楽しみ〜〜

 

STOCK MEMBERS GALLERY オープニングパーティ
日時:2月13日(火)19:30〜
会場:株式会社竹尾 青山見本帖
ケータリング:寿喜多

 

どなたでもご参加いただけますので、みなさまお誘い合わせのうえお越しください。一緒に展示する濱 愛子さんの作品もお楽しみに◎

 

今回のSTOCK MEMBERS GALLERYでは、計14人のクリエイターが5回にわたり青山見本帖の店内にて個展を開催します。田代の展示はそのうちの2回目なのですが、他の回もそれぞれ面白くなりそうですのでお時間のある方はぜひ5回とも足を運んでみてはいかがでしょうか…!

 

#01 大崎奏矢/栗原優香/寺本 愛 1月29日|月|‐2月9日|金|
#02 田代祐美子/濱 愛子 2月13日|火|-2月23日|金|
#03 高橋 順/ふくまさ/盛澤 優 2月26日|月|-3月9日|金|
#04 神田宇樹/相馬敬徳/若林亜美 3月12日|月|-3月23日|金|
#05 宇野智美/中島雄太/細谷百代 3月26日|月|-4月6日|金|

 

 

また、展示を開催するにあたり、相馬敬徳さんと一緒にDMのデザインも担当させていただきました。活版印刷+紙象嵌のスペシャル仕様です。活版印刷はAllright Printingの檜垣が、紙象嵌は東北紙業社さんが、断裁は篠原紙工さんが美しく仕上げてくれました。

 

 

活版印刷も紙象嵌も、お金がかかりそうな加工だな〜〜と思っていたのですが、それぞれ予算内で出来る最良の印刷・加工方法をご提案してくださったので安心してお願いすることができました。企画の段階から職人目線でのアドバイスをもらえたのもとても有難かったです。

 

どちらも親身に相談に乗ってくれる会社ですので印刷加工にお困りの方はご連絡してみてはいかがでしょうか。東北紙業社さんのホームページは公開したてですのでこちらからご覧ください。(デザイン=Allright)

 

話がそれてしまいましたが、みなさまのご来場心よりお待ちしております◎

 

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Allrightが星読みをする理由

こんにちは!北條です。

 

今夜は高円寺のGallery cafe 3(スリー)さんで

東郷清丸レコ発ライブツアーなのですが、

ゲストとしてわたくし北條もトークで参加させていただくことに。

 

星読みについてお話をするんですが、

そもそもなぜデザイン会社が星読みに力を入れているのか。

疑問に思っている方もいますよね。

 

トークの前に自分の整理も兼ねて

ちょっと綴ってみようと思います。

 

まず。

 

私の中では、デザインも星読みも同じカテゴリーにいます。

 

どういうことかというと、

デザインは、クライアントさんと言われる発注者がいて

解決したいことがあって依頼をうけて形を作っていくんですね。

 

新しいプロジェクトをするんだけど、

そのロゴを作って欲しい、とか

新商品を開発しているんだけど、どんなパッケージがいいだろうか、

など、最終的に目に見える形に落とし込んでいくのが

いわゆるデザインのお仕事です。

 

で、目に見える状態にするまでに

目に見えない部分を探っていく作業が結構あるんです。

 

そもそもどうしてそのプロジェクトをすることになったのか

そのプロジェクトをすることで社会にどんなことを提供しようとしているのか

どんなメンバーが関わっているのか、どんな人たちに届けたいのか。

 

そういったことをひとつひとつデザインの視点から聞いていき

明らかにしていく工程がとっても重要なんです。

「あの会社のあのロゴ格好いいからあんな感じ」なんて言われたりもするけど

ただ形を真似ても意味がありません。

目に見えない「思い」の部分は会社によって様々。

そこを掘り下げていくんだけど、

その前にクライアントさんと信頼関係がないと本音も拾えないわけです。

 

そういう根っこの部分や会社のそもそもの存在意義なんかを聞いていくと

経営者じゃない限りは、「そこまで考えたことなかった…」なんてこともあります。

 

そうしてはじめて自分の会社のことや

プロジェクトのミッションなんかを改めて考えていくわけですね。

なので当初の方向とずれていくことも珍しくないんです。

 

そうして唯一無二の形を作っていくわけなんです。

 

結構地味でしょう、デザインって。笑

 

で、これは「社会的」な角度からのアプローチですが、

星読みは、同じようなことを「個人的」な角度からやるわけです。

 

具体的な方法としては、生まれた時間と場所から計算した

出生図と言われるものを読んで行きます。

太陽や月などの10の天体が生まれた瞬間に何座にあったのか

その天体と星座のキーワードはどんなことなのか。

 

これがね、とってもその人個人の成長に影響をしているわけです。

 

忘れていたことや、自分では意識しずらい部分、

そういったことをじキーワードを元に質問していって、

思い込みや他の人との違いなんかを体感していく。

 

そうしてはじめて「自分」というものが立体的に感じられるんです。

 

出生図は、他人と一緒ということはありえないので

それこそ唯一無二の自分のエネルギーを写した地図として

いろんなことを教えてくれます。

 

これからの時代は、この個人の資質がさらに重要であり

自分でそのことを「知っている」ことが必要だと感じています。

 

個人が成熟してはじめて社会も成熟していく。

 

そのことを少しでも推進できたらと思って、こういう活動をしているわけです。

 

自分が何を喜び、幸せだと思うのか。

それって本当は自分しかわからないこと。

そのささやかな気持ちを大事にしてあげられるのは自分です。

 

そういう上に社会が成り立たないと

本当に必要な形も生み出せない。

 

今年はそういう個人の部分に働きかける活動も

デザイン・活版・音楽を通して力を入れて行きますので

どうぞよろしくお願いします◎

 

 

 

 

 

イベントのお知らせ

 

みなさまこんにちは。Allright Musicのイベントのお知らせです!

 

Gallery Café 3 × Allright Music「2兆円」レコ発ツアー

日時:2月4日(日)

〈昼の部〉15:00開場/15:30開始

〈夜の部〉19:00開場/19:30開始
会場:Gallery Café 3

 


高円寺のGallery Café 3さんと、コラボイベントを開催いたします。あたたかいコーヒーと一緒に東郷清丸の弾き語りを楽しめる、とっておきのイベントです。

 

〈夜の部〉ではゲストとしてAllrightの北條舞も参加し、トークセッションを交えながらのライブを行います。音楽について、星読みについて、いつもとはちょっと違った角度からAllright Musicをお楽しみいただけます◎


会場の壁にはこの日限定で眦弔裏い粒┐展示されます。書き下ろしの作品もございますのでお見逃しなく〜〜

 

また、東郷清丸をモチーフにしたGallery Café 3さんとのコラボクッキーも販売いたしますのでこちらもお楽しみに!

 

ご予約はこちらのフォームより承っております。昼夜ともに残りわずかとなっておりますので、気になる方は早めのご予約がおすすめです。

 

日曜に素敵なカフェでゆったりと音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか。おひとり様でもお楽しみいただけます。話しやすい雰囲気のイベントですので、ぜひ会場で東郷&北條に話しかけてみてください〜

 

みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

 

 

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展示のお知らせ

 

みなさまあけましておめでとうございます。あっという間に1月末ですね。  

 

展示のお知らせです!

高田がJAGDA京都地区主催の展示に参加します。

 

京の二十四節気グラフィックアート展

会期:1/26(金)〜2/7(水)

会場:高台寺圓徳院

 

 

先週末、展示を見るためAllrightのみんなで京都に行きました。

 

作品は高台寺圓徳院の境内に展示されています。和室のあちこちに作品が展示されていて、作品を見ながら圓徳院全体をぐるりと回るようなイメージです。

 

会場を回りながら枯山水や襖絵を眺める事ができ、今回のテーマの展示作品だけでなく、圓徳院全体を楽しめる展示でした。

 

畳の上でグラフィックデザインの展示を見るのはとても新鮮だな〜と思いました。穏やかな気持ちでゆっくりと作品を見られると思います。(展示の詳細はこちらをご覧ください。)

 

 

外国の方にも優しい表記!作品の全体像は現地でご覧いただけると嬉しいです◎

 

京都の土地とグラフィックデザインを同時に楽しむことができる、面白い展示です。ぜひお越しください。

 

今年も楽しい1年になりそうです。本年も、Allrightをどうぞよろしくお願いいたします◎

 

 

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第5回 オールライトインタビュー

 

第5回  オールライトインタビュー

 

オールライトインタビュー!
今回はAllrightの取締役兼アートディレクターの高田唯さんにインタビューしました。デザインについて、今の時代について、お仕事について、生活について、色々とお話を伺いました!
 
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──まずはデザインについて。ゆいさんの世代は、巨匠と呼ばれるようなアナログ時代の方々の仕事を間近で見られる最後の世代であり、インターネット世代の若者とも話が合う、今の日本の真ん中の世代であるように思っています。また、JAGDAやTDCなど、日本を先導するデザインを審査する立場でもありながら、東京造形大学の教員として学生の作品にも触れており、日々様々なデザインを見ながら生活されているな〜と思うのですが、今いちばん関心があるのはどの世代のデザインですか?
 
さすが(笑)。いい質問ですね。既に亡くなっている方のデザインは更新されることは無いけれど、これまでの日本を引っ張ってくれた方のデザインを見ると、やはり今でも新たな発見があります。だけど世の中には常に新しいものが生み出されているので、過去のデザインにはどうしても視覚的に限界があるのかなとも思っています。本当にたくさん見てきましたし。同世代や僕達より若い世代の人たちに関しては、デザインの表現というよりは動きかたの方が気になるかな。未来の働き方とかを若い人がどう考えてるかを知りたいかな〜。興味はそっちにありますね。
 
──ゆいさんは普段のお仕事でも様々な年齢の方とご一緒されていますね。例えばイラストレーターの方など、特に若い人の才能を見つけるのがすごく上手だなと思っているのですが、インターネットが発達し、様々な作品があふれる中で、作品の相性が合う作家さんはどうやって見つけているのですか?
 
鋭いですね〜(笑)。なんだろうね、表現は違えど自然と見えてしまう部分があるというか、その人がどうやって形を追いかけているのかとか、どういう精神で線を引いているのかとかって一瞬で分かっちゃうんですよ。最近だとInstagramで新たな表現に出会うことが多いのだけれど、その人が何を大切にしているのかが形から、ストックのしかたから瞬時に察せるようになったんですね。それで自分の力量と限界も分かっているので、僕達が絡む事で相乗効果というか、かけ算みたいになるようなそういう表現にしていきたいなと思って、そういう事が可能だろうなと思う人達に声をかけています。やっぱり新しいものに僕自身が一番出会いたいし、意表を突かれたいし、そういう解釈があったかー!って感嘆したいんですよね。
 
もちろん最終的にはこちらが責任をもって形にしなきゃいけないから、人にお願いをするというのは見えない賭けのようで怖い部分もあるんだけれど、なんというか、この方だったらきっと大丈夫だろうなという事を見越しながらお願いしているかな。
 
──Instagramなどで作家さんを見つける時は、1枚でぱっと決まることが多いですか?
 
そうだね、まずは流れてきた1枚でぱっときて、それで他の作品を見てお願いすることが多いかな。Instagramは審査会だよね。みんなもそうだと思うんだけれど、今ってインターネットで〈良い/悪い〉を瞬時にジャッジできるようになってるよね。だからもう、みんな審査員だなという感じがするし、そういう意味ではむしろ若い人の方がきっと目利きが多いんじゃないかなと思っています。だからデザイン関係の審査会場にも若い人を引っ張っていきたいなと思っていて。若者を増やして審査の基準を新しくすることで、予想外の作品にも票が入るようにしたいなと思っています。
 
大学で教員をしていて若い子達を見ている分、そういうところに目が行きやすいのかもね。若い人達はどういうところに興味の目が行っているんだろうとか、誰のデザインが好きなんだろうとか、どうしたって知っちゃうよね。最近では東京造形大学のパンフレットのイラストを学生にお願いしたり、大学案内も在校生や卒業生にお願いしたりとか、そういう未知数なところに賭けたいと思ってるかな。経験値がなくても作品がよければサポートしながらやれば良いものは絶対にできる。予想が出来ない方がやっぱり僕はわくわくするし、お願いされた方もドキドキしてくれるだろうし、新たな発見にも繋がるから、どちらにとっても新鮮で良いなと思うんだよね〜。
 
とにかく見てるんだよね、新鮮で純粋な表現を。どのぐらいの熱量なのかとか、どこまで自分が作っているものに世界観を見出せているのかみたいな所を期待しているんですよね。醗酵具合をみているというか。
 
──醗酵具合!
 
うん(笑)。どれぐらい表現を醗酵させているのかというか。どれぐらい熟成されているのかというか。出だしの頃は浅漬けのような感じで、浅漬けの良さもあるんだけれども。でもやっぱり熟してきた時の、より深みが出てコクが出てみたいなところを常に観察してる。だから大学では学生のぬか味噌をコネコネしている感じかな。まだまだー!浅い浅いー!みたいに(笑)だから我々世代以降の人たちに期待をしています。自分達より上の世代の人でも、特に永井一正さんは毎年とても実験的なことをしているなと思うし、今でもずっと進化を感じているんだよね。すごいな〜と思って。上の人にももちろんそういう人はいるので、世代別というよりも牴燭を見つけちゃった人瓩鮓ています。でもやっぱり若者のゼロからの爆発具合はやっぱりすごい。赤ちゃんの成長のような、日々の爆発的な成長は見ていて気持ち良いな。手探り状態でやっている人はハラハラするけど、予想外なことが起こるのでどうしても目線は若い人に行っちゃうかな。
 
──お次は仕事について。ゆいさんは仕事のスピードがすごく速いですよね。作業に限らず打合せがすごくスムーズだったり、紙選びや企画の段階でも判断の速さに驚くことが多いのですが、どうしてそんなに速く判断できるのですか?
 
ははは(笑)。ノリだね。だって分かんないんだもん。迷ってたら一生かかるからね。
 
──昔から判断は速かったですか?
 
僕の場合は脳みその出来がよろしくないので、情報がそんなに蓄積されないというか(笑)。紙の名前もなかなか覚えられないし、ざらっとした紙だな、とか、ツヤっとした紙だな、とか、なんとなーく感覚で覚えちゃう。その感覚の中にもまだ余白があるというか。ピンポイント過ぎちゃうとその紙が使えなくなった時に焦っちゃうだろうし、テンションが落ちるだけだから、そういうエラーもよし、と思って受け入れられるようにしているかな。何しろグラフィックに自信があるから紙が変更になった所でやばいな…ってことには絶対にならないと思っています。正直、全部上質紙でもいいと思っちゃってるし…。
 
──おお〜!
 
うそうそ(笑)。Allrightでは絶対的な自信や安心感を蓄積してきたので、紙質がどうのこうのでは揺らがないです。もちろん、こだわれるんだったらより良いものを選びますけどね。

 


 
──Allrightは絶妙なタイミングで何かがやってくることが多いですよね。(本の仕様を考えている時に面白い加工技術を持つ会社の方と知り合うとか、展示のキャプションの話をしている時に突然文章が得意な人から連絡が来るとか。)
 
そうなんだよね。物でも技術でも人でもそういうことあるよね。やっぱりそういう偶然をきっかけにするし、ヒロキ(個展のチラシ等で詩やテキストを書いてくれた加藤ヒロキ氏)とかまさにそうじゃん。きっとこちらが常に何かを待っているんだろうね。こんな人いたらいいな〜とか、こんな技術あったらいいな〜とか。待っているからそういう時にそういう人が現れたり、そういう技術が現れたりするんだろうね。常に何かを待っているからやってきたものにすぐに反応できるし…Allrightはラッキーの作り方がうまいんだろうね。
 
──ゆいさんをはじめ、Allrightの人たちは関わってくれる人を一緒に楽しませたり、スタッフ全員をやる気にさせたり、いい空気を作るのが上手ですね。
 
そうだね〜。やっぱり少しでもマイナスのエネルギーで仕事はしたくないと思っていて。「こなしていく」という意味の仕事ではなく、もっと楽しめるようにと思っているので必然的にそうなっちゃうのかしらね。楽しいことが仕事になっていくのは素敵なことだと思うから、より良いエネルギーで作りたいなとはいつも思っているね。最初はそういうのを意識してやっていたけど、最近は馴染んできて素でやっているのかもしれないね。
 
──Allrightは普段、生活や暮らしに関する話題が多いですね。
 
そうだね。まあ結局は生活だよね。生活と仕事の境の話は以前したけれども、生活と仕事とがどんどん混ざっていかないと勿体ないというか。生活と仕事を分けたいと思う人が大半なのかもしれないけれど、やっぱりそれは勿体ないなと感じてしまって。
 
生活も仕事もどちらも人生なので、仕事にも私生活を持ち込んで欲しいし、私生活でも仕事に役立つことが起こる可能性だってあるから、それがもっと一つになって、どちらも豊かになればいいな〜と思っています。お笑い番組を見て、仕事でもこういう話し方をしたらもっと上手くいくかもしれないなとか思ったりね。全員がそうならなきゃいけないとは思っていないんだけれど、全部一緒にしてしまった方がいい気がしてならないんだよね。そういう発想をおすすめしちゃう。
 
──ベース教室に通うなどの活動も、生活と仕事のどちらにも繋がっていますね。
 
そこ触れちゃうんだ(笑)。ベース教室、面白いんだよ。先生と二人っきりで、自分はどういう生徒であるべきかとか考えたり。やっぱり自分は優秀な生徒でありたいわけじゃん、それで頑張ったり(笑)。そこにはいつもとはまたちょっと違う自分がいて、こういう自分もいたんだ!という発見があって面白い訳ですよ。
 
──この10年間で、Allrightはどのように変化していったと感じますか?
 
根っこはやっぱり変わっていないかな〜。でもAllright設立当時はまだ25、26歳だったから経験も無いし何も分からないまま立ち上げちゃってめちゃくちゃ失敗もしたし、怒られたし、嫌な思いも沢山させちゃったし…毎日猛省してましたね。いまだにそうですけど。あそこでこうしとけば良かったな〜とか、こういう言葉を使わなければよかったな〜とか、そういう小さい反省をちゃんと自分に言い聞かせて、次はしないようにしようと毎日反省しながら10年経った、という感じかな。これからも反省は続けていくと思うんだけど、より良いものを提供するために反省は必要だよね。もはや修行だよ。でもそれがどこかで楽しいのかもしれないね。ちょっとずつ克服していって周りのみんなが喜んでくれたりみたいなね。そういう日々の繰り返しだね。
 
若い頃は自意識過剰だったし、みんなが自分の仕事を見てるんじゃないかと勘違いしてスカしてたりもしていたけれど、そういうのも30歳を過ぎてくるとどうでも良くなってきて。表現を追いかけるだけじゃなくてもっと大きな話をしたいというか、デザインに限らず生活のことだったり、地球とか宇宙のことだったり(笑)。
 
──宇宙(笑)。
 
宇宙はウソだけど(笑)。今の世の中のこととか見てると、最後にはやっぱり気持ち的な豊かさが必要なんじゃないかなって。唯一それを満たせるものがデザインだと思ってるんですよ。グラフィックデザインとかじゃなくて、もっと大きな意味でのデザインね。その思想が空虚の穴を埋められるんじゃないかということを日々確信していますね。とはいえAllrightを設立してまだ10年なので、まだ道中ですよ。Allrightはこれからもどんどん変化・進化していくだろうし、1年先が読めないぐらい目まぐるしく変わっていくだろうね。
 
──2017年も変化がたくさんありましたね。
 
ほんとね、個展も2つあったしAllright Musicも始まったし、これから事務所の引越しもあるし。この10年でも色々な人が入社してくれたし、色々な人が興味を持ってくれたし、これから先もそういうミラクルが続いてどんどん面白くなっていくと思っています。
 
あとは10年やってきたという小さな自信みたいなものもあって、気持ちが裕福になったのよ。良い意味で力が抜けてきて、よりやりたいことが出来るなーと感じています。海外でも個展をやると思うし、さらに色々な事にチャレンジしていきたいです。今、Allrightは本当に成熟してきたなーという感じがしています。昔思い描いていた「こういう会社があるといいな」に大分近づいたと思います。むしろ超えているかも。
 
──先が読めなくて、これからが楽しみです。
 
そうそう、そうなんだよね。先が全く読めないんだけれどワクワクしか無いよね。どんどん若い人達に頼っていこうと思うので、今後も助けてください(笑)。
 
来年は海外でも日本でも展示をやるだろうし、京都でも展示に参加しますし、トークショーも色々やるでしょうし、そういう所でAllrightの話もすると思うのでぜひ見に、聞きに来ていただけると嬉しいです。あとは清丸もまたCDを出すし、たっしーも展示をやるし、舞さんもイチも力をすごい発揮してるから、それぞれが新しい力をさらに爆発させる激動の1年になりそうだね。色々な人を巻込んでいきましょう。なのでこのブログの読者のみなさまもAllrightに巻込まれてくださいね(笑)。
 
──ゆいさんありがとうございました!来年も楽しい1年になりそうですね◎
 
みなさま本年もありがとうございました。来年もAllrightをどうぞよろしくお願いいたします。
 

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