年鑑第三号『TDC vol.28』

『TDC vol.28』が9月30日に発売されました。

できたてほやほやの年鑑第三号について、お届けします。

 

 

表紙にななめに貼りつけられたものは、極薄のレンチキュラーです。

富士フイルムさんの技術が集結した逸品。

富士フイルムさんにレンチキュラーをご相談した経緯は、

2017年春にリリースした、『PHO』の見本帳の制作でした。

 

 

↑『PHO』見本帳:富士フイルムの写真の印画紙技術から生まれた紙『PHO』。

絹のような質感で、発色が良く加工にも適している。

3色展開にケント紙、エンボス紙と豊富なラインナップになっている。

この見本帳を弊社でディレクション&デザインしました!

遊泳グラフィックの会場(Allrightの部屋の平台、冊子コーナー)にて展示中◎

 

ご担当さんにレンチキュラーのことをご相談したら、快く引き受けてくださいました。

レンチキュラーの表現はとても多彩で、

2コマや3コマに、絵が切り替わるチェンジングというものや、

絵が3Dのように立体的に見えるものなど様々。

今回はチェンジングを採用することに。スミのアウトラインは据え置きで、

色面が切り替わるようにしました。もっとパキパキ切り替わるのかな…と

想像していたのですが、前後の色が混ざり合ってきれいなグラデーションに。

 

 

 

このようなプロセス4色のデータを用意しました。

特色は一切使っていません。光の加減なのかRGBのような多彩な色域。

照明や見る角度で色が変わるので、表情豊かな表紙になりました。

はじめは水平垂直なデザインだったのですが…入稿直前でナナメに変更。

 

グランプリとロゴのページ以外は黒背景にしました!

通常年鑑などに作品が掲載されるとき、白ベースの作品は紙地との境目を表すため、

数%のスミアミを乗せて擬似的な白を作ります。

本来の紙の白さを表現したい!という声から、ドキドキの黒背景に挑戦しました。

 

クーターバインダーという製本により、のど元までしっかり開きます。

レンチキュラーは手貼りと伺いました。

更にレンチキュラーの段差によって干渉し合う本を傷つけないようにと、

一冊一冊丁寧にシュリンクをかけてくださいました。

細部まで技術と思いやりが詰まった年鑑になりました。

この場を借りて、関係者の皆様に感謝申し上げます。

 

結果的に3冊の年鑑のお仕事は、

一冊終わったら次…という具合で、同時進行になることがほとんどありませんでした。

一年中なんらかの年鑑に携わっている状態だったのですが、

わたしたちにとっては幸せな一年でした。

 

クリエイションギャラリーG8 高田唯展「遊泳グラフィック」

 

会期:10.19 木まで

時間:11:00a.m.-7:00p.m. 日曜・祝日休館 入場無料

 

 

yt.

コメント