ARG初めての仕事

今日は、Allright Graphicsのスタートしたばかりのお話。

 

Allright Graphicsは、
北條舞・高田唯の実の父である
高田修地(のぶくに)が
心筋梗塞で倒れたことがきっかけでスタートしました。

 

当時69歳だった父もグラフィックデザイナーで、
私たちは後を継いだことになりますが、
そもそも、高田は先生を(私の記憶が確かならば体育の…)、
北條は栄養士を目指していたことがありました。
忙しすぎる父を見て育ったので、絶対!
デザイナーにはなりたくなかったんですね〜。

 

…なってますね。この話はまた別の機会で。

 

 

 

そんなわけで、
ひとりでは仕事ができない状態になった父と
高田家の家計をささえるために、集合!ということで
高田はgood design companyをはなれ
フリーでデザインをしていた北條も加え
2006年に自分の意思とは関係なくほぼ強制的にスタートしたのでした。

 

実はこの時、借り入れをする必要もあって、
借金をかかえ、まさにマイナスからのスタート、だったんですね。
Allrightの知られざる過去。

 

この時高田も北條も、まだ20代でコネも人脈もない状態。
先もわからない(それは今もわかりませんが)。
そもそも仕事ない。

 

 

不安でした。

 

 

そんな中、公の仕事としてはほぼ初めてでしょうか。
劇団のちらしをデザインさせていただくことになりました。
それがこちら、劇団GOOGIE★WOOGIEのフライヤーです。
 
 

 

 

 

 

このデザイン、本当に全力!!でやったんです。

 

仕事がなかったし、とにかくデザインができることが嬉しかった。
イラストは高田が、写真は北條が。
限られた予算でできることを、印刷屋さんに相談しながら。

 

実はこのフライヤー、A4ではないんです。
ちょっとだけ、細い。
それは、刷り枚数を稼ぐため「取り都合優先」といって、
より多く面つけができる一番効率のいいサイズにしたから、なんですね。
Allrightが得意とする
印刷加工を駆使したデザインの萌芽がうかがえるエピソードでした。

 

 

劇団GOOGIE★WOOGIEのお仕事は本当に楽しくて、
この後に続くフライヤーも、
デザインだけでなく印刷加工の妙を使ったものが多いです。
劇団のみなさんがびっくりしたり喜んでくれるのが嬉しかったのと
団長が「好きにしていい」という方だったので
本当に存分にやりたいことをやった幸せな仕事でした。

 

(残念ながら劇団は2015年に解散しています)

 

 

 

 

のちに、このフライヤーのデザインが載った雑誌を見て、
初のスタッフ募集に応募してくれたのが山田智美。
今やAllrightにはなくてはならない存在までになってくれました。

 

劇団GOOGIE★WOOGIEの歴代のフライヤーは
10/19まで銀座のリクルートビル1階、G8さんでご覧いただけます。

 

Allrightの歴史のスタートのデザイン。
多くの方に見ていただけたら嬉しいです。

 

h.
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